エキマニを販売して25年
第1弾はSR20DET用でした
当時は優先順位が低いパーツで、換装するのは競技車両のトップクラスのみ
最低でも15万前以上するというのが最大の壁でした
より多くの人にエキマニの効果と愉しさを伝えるために価格をどうにかしたい
当時、受注生産だったこの製品を300本の一括注文で¥49,800を実現
景気が良かった時代ということもあり初回はいきなり蒸発、それ以降も常にバックオーダー状態
発売から20年余り4000本超を販売し、この数年ようやくSR20DETマニは在庫できる状態に
当社の動きでエキマニ需要が判明し国内外のさまざまなメーカーから低価格品が追随
ビジネスの常とはいえ、4万→3万→2万となり1万前後の品を見た時は悲しくなりました
コストダウンのために肉厚を薄く、さらにそのパイプを継ぎ目無しで曲げているのです
そのため曲げ部分は1㎜も厚みがないような状態ですからすぐに割れて当たり前
酷いものは安い板材を丸めてパイプにしてあるため縦に割けてしまう
当社のターボ用の3㎜パイプ材は特注の引き抜き管
コストがかさみ値下げできず、一時期は全く売れなくなったこともありました
もう一つの特徴に当社のターボ車ようはパイプを短くカットして肉厚を確保しています
なぜならパイプは機械で曲げた部分の肉厚が薄くなってしまうから
高級職人さんの手曲げなら薄くならないかもしれませんがコストは上がる
なのでパイプを短くカットしてできるだけ曲げなくて済むようにしています
その分、溶接個所が増えてコストはかさみますが強度が落ちないのです
お客様は安くて”粗悪”なものを求めているのではない
期待値をクリアした品質を維持した上での価格競争が大切だと思っています
オンライン、ネット通販では相手の顔が見えないからといって酷いものが売られやすい
当社は営業マンがショップ様を直接訪問しており恥ずかしいことはできません
割れにくいと評判になりSR20DET用だけでなく他車種のリクエストが続々
その中でSR20DETと同じくらいヒットしたのがAE86用
人気のために4種類も形状や材質違いが存在します
一時期、アメリカ向けの左ハンドル用にも対応しました
こちらもまだ型は残っています(笑)
昔の資料を引っ張りだしてみたところ…
SR20DETで年間200~400本、全ラインナップで600~1200本
20年で軽く1億本以上販売していると今気づいてビックリ(冷汗)
安いだけの粗悪品であればここまで続けられなかったかもしれません
そしてこの度、いよいよマフラー事業部を立ち上げることになりました
なぜ今頃?
これからの時代マフラーって斜陽パーツなのでは?
そういう声もあるでしょう
アフターパーツ業界におけるマフラーは三種の神器のひとつ
ホイル、車高調、マフラーはチューニングの玄関メニュー的存在
昔はクルマを購入したらまずこれらを交換するところから始まりました
これらは交換したことが見た目と体感ですぐにわかるパーツ
装着する前と後の変化に大興奮したものです
お財布と相談し「車高調かマフラーどちらを先にする?」と悩む愉しさ
少しずつカスタマイズし、愛車の変化を喜んだものです
今はコンプリートカー販売が主流
支払いや保証、取り付けの手間暇を考えると非常に素晴らしい手法
でも同時にセットアップ済の服を買うような感覚もあります
自分だけの、自分が想像するカタチにしていく
少しずつ時間をかけて
それもカスタムやチューニングの醍醐味だと思うのです
マフラー交換はまさにその第1歩
販売にあたりエキマニと同様に「やってみようかな?」と思える価格帯を重視
シルビア、スカイライン、Z33をはじめとする日産車のステンは¥43,800~
アルスター製に至っては¥33,800~
かといって質を落としてはいません
当社からわずか10分、同じ町内にあるマフラー工場さまと提携
マフラーのコストアップ要因の一つはその輸送費
長く、大きく、重く、傷つきやすい部品を遠くの工場から届けるコストはすさまじい
お互いの距離が近いというのは商品移動コストを大きく軽減してくれます
開発車両の入れ替えや打合せにかかる費用も大幅にダウンします
製造工場側も、製品が完成したら私達がすぐに引き取るので梱包や倉庫代が削減できます
”近い”というメリットにより価格を削減していますが品質はまさにメイドインジャパン
口外できないのが残念ですが、誰もが知る超有名ブランドのOEMも多数されています
加えて2010年販売車両より必要となる車検対応のJQR認証試験の権利も取得済み
今後の展開としてスポーツカーだけにとらわれないことも決定しています
軽自動車、軽バン、軽トラ、貨物車にも幅広く対応
従来のピカピカステンレスではない新たな色や形状も検討中
けれど「マフラー」というだけで日本ではアウトローのイメージが強い
クルマ文化が圧倒的に進んでいる欧州やアメリカではそうではありません
自由主義の国に生まれたものとして自己表現の一つとして受け入れられています
また長い歴史と深い文化を持つ馬術の延長線上に自動車レースが位置付けられています
競技者は英雄であり最高峰カテゴリーF-1優勝者は国から貴族の称号を与えられることも
当社の創業者は日本でも自動車文化が良い意味で発展してほしいと願っています
その一助としてのこのタイミングでZ9マフラーブランド立ち上げを決意しました
馬術と言えばうちのムスメが小学生の頃、乗馬をしていました
おカネが持たないので数年でやめていただきましたが(苦笑)
その時にお世話になっていたのが奈良県天理市の”乗馬クラブクレインオリンピックパーク”
そう!そうなんです!!
パリ五輪で金メダルを勝ち取った初老ジャパンの所属先!!
担当してくれていた先生の一人だったはずですが「覚えてない」とのこと…
あれから6年、あっという間にもう高校生
今は豆シバにハマっています(笑)
決算棚卸が無事終わったので、金曜日にお休みをいただきました
親子で一緒に出掛けてくれるのも恐らく今年が最後だと思い「犬をエサ」に大阪へ
まさかこんなお店が道頓堀のど真ん中にあるとは想像外
何より驚かされたのは、お客さんのほぼ全員が外国人…
日本人であることが恥ずかしいくらいアウエイ感がすごい
店員さんは全員が英語が堪能
その後も保護犬カフェ巡り
クタクタ…
夕食は8年ぶりの「俺のフレンチ梅田」
オープン直後に行ったきり
お目当てはロッシーニ
信じられないくらい柔らかい赤身ステーキとフォアグラの融合
こんなに美味しかったのかとショックを受けました
ムスメがペスカトーレを頼んで悶絶
山盛りチーズを振りかけてもらったトリュフのリゾット
麻薬が入っているとしか思えない恐ろしいほどの中毒性
なぜかTVドラマとコラボ(笑)のモンブランも絶品
これ一皿一人で食べたら他に何も食べられないほどのボリューム
他にもお酒と色々頼んでお腹がはちきれそうになって3人で¥14,000ー
本格フレンチで食材も高級品なのにコース料理1人前にも満たない価格
しかも東京本店も含めてシェフの多くは本格フレンチ店で働いていた人が多い
その秘密はテーブルや装飾品の簡素化と省スペース化
東京ではもともと立ち飲み方式で狭いスペースにぎゅうぎゅう詰めでした
美味しい料理の質を落とさず価格だけ下げたいという方針から生まれたスタイル
まさに当社が目指している方向性
それにしてもココは異次元
天満駅周辺
価格が全部バグレベルなんすよ
ハイボールもサワーも10パイ飲んでやっと410円
しかもメシがどれも旨い
4種盛のおでんが49円って…
あ、ハゲ限定だった
3UP三上さんからマフラーのハゲ割を要求されちゃう
天満を目指すのはやめておこう